2011 サイハテノチへ湯治に行くぞ!〜豊富温泉湯治記録&アトピー編〜

2011年10月25日(火)〜31日(月)

今回のレポは、旅行記編・アトピー編(このページ)の2本立てでお送りいたします。
旅行記編には、お宿でのお食事とか、現地での楽しみ方とか、周辺の環境とかいろいろお役に立つ(と、思う。笑)情報を載せています。
そちらは楽しい気分で見てくださいね!



このページは、同じ病気で苦しむ方へのご参考になればと、
豊富温泉の素晴らしさ・実際の湯治効果をお伝えしたくて作りました。
実際の湯治中の経過を記録しています。衝撃的な画像が含まれますのでご注意ください。画像の持ち出し・転用はご遠慮ください。
アトピーの症状は人それぞれ違います。必ずしもどなたにでも効果が出ることを保証するものではありません。



母曰く、生まれたときから他の兄弟よりも、肌がカサカサしてたそうです。
「なんでこの子は、こんなにサメ肌なんだろう?」って思ったって聞きました。

私がアトピーという言葉を初めて聞いたのは、小学校の低学年の頃。
肘・ひざ裏に湿疹が出ていて、体操服に着替えて人目にさらされるのがものすごく嫌で、近所の皮膚科へ。
そこで「アトピー」と診断されたのが初めてだったと思います。

病院で処方されたのはステロイド。リンデロンだったと思います。
「普通にコレ塗っといてください。大人になったら治りますから。」なんて言われて。
運動会の前とか肌をさらす機会があると特に気になって、薬局でフルコートを買ったりしては時々塗っていました。
だって、塗ると魔法のように、ぱぁっと、赤かった皮膚は白くなり、湿疹が消えるんだもん。

中学校・高校へ進むにつれ、ますます人目が気になり、ステロイドを塗る量も増えていたし、その頃は顔にも症状が。
真っ赤なおでこをなんとかしたくて前髪で隠しながらおでこにも塗ってました。

高校を卒業して、就職して。
しばらく経った頃「ステロイドがよくないらしい」と聞き、やめることにしました。何の予備知識もなく、皮膚科医のサポートもなく。
(勝手にやめるのは非常に危険です。よく考えてからにしてください。出来れば脱ステロイド対応のお医者さんのサポートを受けてください。)



やめた途端にさぁ、大変!足首から先の皮膚を残して、私の皮膚はなくなりました。
全身真っ赤にはれ上がり、皮膚は薄い紙一枚のようになってパンパンになり、浸出液が止まらず、包帯ぐるぐる巻きです。
まゆ毛や髪の毛も抜けました。
そんなおどろおどろしい姿だったのに、仕事を辞めたらひきこもりになる!と、仕事には出ていました。
今考えると、どうやって外にでていたのかわからない。よく精神力がもったもんです。

朝起きれば、毎日布団の上に両手いっぱいのカサブタが落ち、歩くところすべてカサブタだらけになるような日々がしばらく続きました。
いつになったら綺麗になれるんだろう?本当に綺麗になれるんだろうか?いつまで経ってもこのままなんじゃないの?
このまま治らなかったらどうしよう・・・・希望の光も見えず、まるで地獄に突き落とされたようでした。

その年齢といえば世間の女の子がオシャレを楽しんで、肌なんかプリプリで、人生で一番楽しい時なのに、なんで自分はこうなんだろう?
自分がみじめで情けなくてどれだけ泣いたことか。
正直、目に入る鏡は全部叩き割りたかったし、生きていくのに何の意味があるんだろう?とも思ってました。



でも、徐々に、非常にゆっくりですが、浸出液もカサブタも減って行きました。
3年ほど良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、まぁまぁ普通の肌を取り戻すことができました。
(1年、2年と経過してゆくうち、症状も軽くなっていきました。)

抜け落ちた髪の毛は完全じゃないけど、後退した生え際も戻ってきましたョ!
三つ編みにすると、高校時代の半分くらい?2/3くらい?になってるよーな気がするけど・・・・。汗
まゆ毛も書かないと麻呂になっちゃうけど、結構増えたよ!笑


その間、ヘルペスにも何度かかかりました。
ウイルスに対抗するには、すぐに病院にかかって抗ウイルス薬に頼るしかありません。
ヤツらは、ちょっと様子を見ているうちに、顔にだって容赦なくどんどん広がっていきますから!
その時は仕方なく皮膚科のお世話になりました。


けど、、医者不審・・・・というか、もう、すっかり皮膚科医不審。
どれだけ皮膚科医を恨んだことでしょう。ステロイドなんてくれなきゃよかったのに!

どこに行っても「はい、ステロイド。」と決まって、ステロイドを処方され、ステロイドは使いたくないというと、嫌な顔をされるのが皮膚科。
それ以来、一切皮膚科に通ったことはありませんでした。
(なので、湯治中、他の湯治客の治療法を聞いて、アトピー治療にレーザー?なにそれ!?って浦島太郎状態でした。笑)



そこから月日が流れること十数年。
ホントにごくまれに、ステロイドを使ったことはありますが、ちょっと使ってすぐやめても何ともありませんでした。
そこそこの皮膚にはなったけど、やっぱり全身の皮膚は乾燥してるし、肘裏・ひざ裏などは湿疹が出やすいし。
でも半そでを着て歩いても気にもならない程度でした。少々引っかき傷が出来てても、自分も気にしなくなりました。
けど、足を出すのは抵抗あったなぁ。ミニスカートを生足でなんて、ムリムリ!
どうせバイクに乗るから、いつもデニムばっかり履いてました。

脱ステロイド中のことを考えれば、ずいぶん綺麗な肌になったけど、保湿剤はかなり塗ってました。ゲルクリームやヒアルロン酸化粧水など。
ゲルクリームなんか、ポンプで買って、風呂上がりに即座に全身に・・・・とか。



2011年の夏。
7月終り頃に、ポチポチと出始めた湿疹。
汗をかきやすい、そけい部はもっと早くからひっかいてたかな?
8月になるとどんどん広がり。
丁度その頃新しく購入したソファから、キョーレツな科学臭が数日していたので、そのせいかと思ってました。
3月から始めた仕事は朝1時間みっちり売り場の掃除をするので、ホコリだらけになるし、汗だくだくになるし。

6月から不妊相談で婦人科に通っており、8月22日に初めての人工授精を行いました。
その際、「着床しやすくする薬」(多分ホルモン剤)を注射したり、錠剤を飲んだりしたら・・・・
一気に全身の湿疹が爆発!痒くて痒くて寝ることもできなくなり、婦人科に駆け込みました。
今回のアトピー悪化にはいろんな要素が混ざっているのだと思いますけど、最終的にとどめを刺されたきっかけはコレだったかも!?
(後で聞くと、旅行などの日程にあわせて生理日を調整するホルモンくらいなので、あまり強いものではないとのことでした。)

「アトピーの人が妊娠すると、悪化する人も多いので・・・・薬で妊娠に近い状態を作ったために、症状が出たのかもしれませんね。」

それはともかく、この痒み、なんとかならない!?でもステロイドはできれば使いたくないんです。
初めての人工授精で妊娠する確率は低いらしいですが、もしかしたら妊娠している可能性もあるので、軽々しく薬を投与することもできません。

皮膚表面の熱をとるという漢方薬の「消風散」を処方され、
湿疹がひどくただれたところには抗ヒスタミンのかゆみ止め軟膏にステロイドをブレンドしたものを処方してもらいました。
漢方薬?のような保険適応外のジェルクリームも処方していただきましたけど、正直、効きませんでした。
・・・・ステロイド、このくらいなら大丈夫だろう。



そう思ったのが間違いでした。
塗った翌日は傷がふさがるけど、そのあとすぐに悪化し、どんどん広がっていきました。塗ったところのほうがひどくただれました。

「やっぱりできればステロイドは使いたくない」と婦人科医に伝えると、
「広島市内に、さち先生ってお医者さんがいるんだけどね・・・」と先生がポツリ。

自宅に帰って検索したら、さち皮ふ科クリニックさんがすぐにヒット。こちらですすめていたのが「脱ステロイド&脱保湿」療法。
薬や保湿剤に頼らず、己の本来の肌の自己治癒力を取り戻す療法。

脱ステロイドは良いとして、脱保湿。
保湿剤はもとより、肌に与える水分も保湿として考えるので、お風呂に入っちゃいけません!シャワーもダメです!
保湿剤も塗っちゃいけません!療法。

温泉好きで、長風呂好きで、風邪をひいて熱が少々あっても、シャワーをあびないと気持ち悪くて布団に入れない、
保湿剤を肌身離さず持っている、この私が風呂断ち&保湿剤絶ちですと!?



う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。。。。。。。(−−;




でも1カ月経過しても全く良くならないし、シャワーを浴びれば、ただれた皮膚はカサブタにならないし。
腕や足の皮膚は硬化してザラザラ。保湿剤も化粧水もまったく浸透しない状態に陥ってるし。これって保湿剤依存!?

HPを見て、ステロイドを使わない治療法も行っている病院であることに安心して、思い切って9月末にさち皮ふ科さんを訪問。
とても優しい女医さんでした。

やはり勧められたのは「風呂断ち・保湿剤断ち」。
HPを見て覚悟を決めて行ったので、意外とすんなり受け入れられました。

風呂断ち
皮膚を保護する皮脂や角質が流れてしまい肌の回復力が弱くなるから。
気になるところはさっと流すけど基本的には蒸しタオルもNG。肌の状態が回復すればOK。

お風呂に入る習慣のない国では、アトピーの人がいないそうですョ。


保湿剤断ち
皮膚の保湿剤依存から脱却し、肌本来の自己治癒力・保湿力を取り戻す。

タンパク質の摂取
皮膚を作るのに必要な栄養素「タンパク質」を朝・昼・夕、きちんと取ること。
食物アレルギー=アトピーではないので食物の制限はしない。
玉子でもウィンナー、肉、魚なんでも良し。ただし、甘いものと油物は控えたほうが良い。


水分制限
せっかく摂取したたんぱく質が、水分をとることにより、体内で低たんぱくの状態になってしまっては意味がない。
食事以外の水分(味噌汁など)は、1日1000cc以内に。



とはいえねぇ〜〜〜〜っ!風呂断ちにはやっぱり勇気が必要です。さち皮ふ科さんを尋ねた当日は1分間のシャワー。
翌日からは、あったかいお湯に浸したタオルをぎゅーーーっとしぼって体をふきました。

数日すれば、保湿剤依存が強い両手両足の皮膚表面はカサカサに、粉ふきイモ状態。
先生に伺うとタオルで拭くのもダメってことで、数日でそれもやめました。

実際にタオルで拭くところと拭かないところを比べてみると、拭いた時は極楽〜♪なんですが、
そのあとキョーレツな乾燥とかゆみに襲われるんです。

汗をかいた部分や、どうしても気になる部分は、他の皮膚を濡らさないようにしてざっと流したり拭いたり。
肌を濡らさないので、ただれた部分も結構カサブタになりました。

けど、肌が入れ替わるのって、健康な人でも28日。そう簡単にぱっと治るもんでもありません。
それは理解していましたが、、、、、お尻の下側のただれが、歩くたび皮膚同士くっついたりスカートにくっついたりベタベタして気持ち悪い。
動く部分なのでなかなか完全にカサブタになってくれないし。
ひざ裏の皮膚もつっぱって、足を延ばすこともできないし、歩くのも苦痛だし。
椅子にまともに座ることもできないし、ましてや車の運転もできないし。

2つのバイトを掛け持ちしてますので、双方の職場には事情を話し、お休みをいただくことにしました。理解のある職場で本当に良かったです。
それまでの私の頑張りを評価していただけたのも、うれしかったです。

そして運命の10/22(土)。お休みのダンナさんに、さち皮ふ科さんまで連れて行ってもらいました。
そして豊富温泉の湯治経験者のハナシを伺い、ど〜〜〜〜〜〜しても行きたくなって・・・・・


10/25(火)には豊富温泉に、飛んじゃった!笑




さぁ、ここからが本番です!
豊富温泉の威力をとくとご覧あれ!衝撃画像なので注意してね♪(お食事中はヤメましょう。)

 ※以下の表の水分摂取については、食事中の味噌汁の水分は含まれていません。
  睡眠直前に、抗ヒスタミン剤アタラックスと、睡眠薬デパスを服用中です。
入浴  水分  備考
初日  @16:00〜17:00
湯あたり?石油臭に酔った?ちょっとクラクラ。

食堂でおしゃべりが長引き、足が冷えたので、ひざ裏の傷を濡らさないよう、足だけ入浴。

 慣れない重たい真綿の布団でちょっと寝つけず。

A22:00頃?足だけ
二日目 @11:50〜12:50 400cc
朝起きた時、シーツに物凄い量のカサブタが!

普段は1日1000ccの水分制限ですが、入浴時に汗で発散する分の補給が必要。
なので、さち先生に指示を仰ぎました。

・一度にがぶがぶ飲まず、ゆっくり入浴前から水分を取り、入浴後は控える。
・無理に飲む必要はなし。飲みたい量を控えめに飲む。
・夜寝る前の水分も控える。
※目安は尿の色がついてればOK。透明なら水分過多。

A16:00〜18:00 500cc
その他食事時、薬用に水分 600cc
水分合計 1500cc
三日目 @10:00〜10:40 400cc
カサブタの量が激減!昨日の1/10くらい???

トイレに行く回数が多かったので水分取りすぎ。
入浴時、油をテスト的にちょっと塗ってみる。
痒くなったり、チリチリしたり、赤くなったりはしない。

普通に歩けるようになりました!

隣室のご老人がテレビつけっぱなしで寝てしまい、声をかけても起きていただけないので、
宿のご主人に電話していただいてようやく静かになるハプニングあり。
(壁が薄いので、隣の電話の声とか、いびきとか、かなり聞こえます。)
せっかく22時には横になったのに0時くらいまで寝れず。
でもその後朝までぐっすり。 

A14:00〜14:45 400cc
B17:00〜18:00 200cc
その他食事時、薬用に水分 350cc
水分合計 1350cc
四日目 @10:00〜10:45 300cc
昨日油を塗ったところが調子良い感じなので、様子を見て薄く全体に延ばしてみる。

12:45〜13:30町内ウォーキング

水分摂取を減らしたり、一気に飲まないように気をつけたため、トイレの回数が減る。
靴下を履く動作も楽にできるようになった。  

A13:45〜14:30 400cc
B16:30〜17:45 300cc
その他食事時、薬用に水分 250cc
水分合計 1250cc
五日目 @9:20〜9:50 300cc
浸出液もほとんど止まる。

10:30〜18:00 レンタカーを借りて湯治友達とドライブへ。

昨日薄く油を塗った両腕は赤みが減って白くなり、かゆみも低減。
油が大丈夫な様子なので、以降、毎回お風呂の「途中」で薄くのばしてました。
湯上がりに塗ると、服が油で染まってしまいます。
塗らなくても染まりますケド・・・。(^^;

A18:00〜18:30 300cc
その他食事時、薬用に水分 600cc
水分合計 1200cc
六日目 @7:00〜7:40 300cc
10:15〜10:40 散歩

最終日なので、旅館の食堂で食後もおしゃべりに華が咲きました。

お隣の部屋に生まれて数カ月と思われる赤ちゃんとご夫婦がご宿泊でした。
寝る前は赤ちゃんの泣き声が聞こえて「寝れるかな〜?」と心配したものの・・・
朝までぐっすり!まったく起きず!気にならず!
翌朝、「うるさくてすみません」と言われたけど、ホントに気付かなかったです。
こんなに眠れたのはいつ以来だろう・・・・?

A11:10〜12:00 300cc
B16:30〜18:00 500cc
その他食事時、薬用に水分 700cc
水分合計 1800cc
七日目 @9:00〜9:40 300cc
最終日。
10:30すぎにお宿を出発。

昼までの記録です。

その他食事時、薬用に水分 250cc
水分合計 550cc



今回は観光協会の湯治パックを利用して、川島旅館さんにお世話になりました。
食事やお宿の環境については 湯治日記・旅行記編 を見てくださいね。
そちらにも気づいたことや、知ってると役に立つ(と、思う。笑)ことをいろいろ書いてます。


ふれあいセンターには、レンタルオフィスもあります。パソコンやプリンターが設置してあり、お仕事してらっしゃる方もいました。
私はインターネットを利用させてもらいました。(登録だけすれば無料です。印刷は有料。)
マンガや小説もたくさん置いてあります。特に川島旅館は読みたかったマンガが沢山あってうれしかった♪

川島旅館のお湯と、ふれあいセンターのお湯は井戸が違うのでちょっぴり泉質が異なります。
川島のお湯のほうがお湯は濃いけど、油分は少なくさらっとしてる感じ。でもちょっと湯温が高いので長湯はしにくいかも。
ふれあいセンターの湯治専用湯は、湯温が低めに設定されているので、長湯できます。窓をあけると露天気分♪
もともと油の成分が多く、朝はさらにこってりしてます(笑)。時間が経過し、人が入るにつれてマイルドなお湯になっていきます。
人によってはニキビが増えたりするそうです。
今回湿疹の出なかった顔は、川島の湯がさらっとしてて良かったです。体はふれあいセンターの湯があってました。
ふれあいセンターは8:30〜21:00まで。川島旅館では24時間いつでも入れます。(メンテ日を除く)



2日目の朝、シーツの上のカサブタがすごかったので、まとめてティッシュに包んでゴミ箱に入れました。けどまだ散らばっててどうしよう?
湯治仲間に聞くと、掃除機あるから使ったらいいよと、旅館の物置の掃除機の場所を教えてもらいました。
ので、毎日朝食後は掃除の時間にしました。

季節柄・・・カメムシが大量発生した直後だったそうです。幸い私は大量には遭遇してませんが、毎日あちらこちらで見かけました。
脱衣室や休憩室など、踏まないように気をつけなくてはなりませんでした。
大自然の中の温泉地ですから、虫の1匹、2匹で騒いではイケマセン。w



温泉好きで、全国各地のいろんな温泉に入ったことがありますが、本格的に湯治に出かけるのは初めてなので、何が必要なのか???
過去のバイク旅の経験から、いろんなものを持って行ってましたが、必要ないものが沢山あることに気付きました。
(川島旅館さんでのお話です。宿泊する施設のアメニティ等はご自身で確認していきましょう。)

シーツは毎日交換用を用意してくださいます。布団・シーツは自分でたたみ、自分で敷きましょう。
フェイスタオルを5枚、バスタオルを2枚と沢山持ってったんですが、バスタオルとフェイスタオルは毎日1枚ずつ用意されてました。
なので、最低限必要な枚数を準備すれば大丈夫。
私はお尻の下の浸出液が布団についてしまうので、バスタオルを一枚、シーツの上に敷いていました。
でも、3日ほどでそれも必要なくなりました〜!

ですが、基本的にフェイスタオル一枚ですべて済ませてました。笑(バスタオル使わないヒトなので。) 
湯あがりも軽くおさえるだけ。拭かない、こすらない!なので浴室内に持ち込んで濡れたタオル1枚で丁度良かったくらい。
枕カバーの交換はなかったので(多分。汗)首周りの傷が気になる人は、枕カバー用に、1枚バスタオルを用意すると良いカモ。
ドライヤーも、旅館・ふれあいセンター双方にあるので、必要ありませんでした。
歯ブラシも用意されてましたが、自分の物を使用しました。もったいないもんね〜〜〜。

下着などは手洗いして部屋に干しておけば、ガスストーブの威力ですぐ乾きました。
空いていれば、旅館の洗濯機を使わせていただくこともできます。
ハンガーも沢山お部屋にあります。タオル用物干しもあります。
洗濯バサミ付きの小さい物干しを1個用意しとくと便利。靴下や下着など干すのが容易で乾きも早いです。
浴室にはシャワーとカランがあります。水道水だそうですので、私は一切使用しませんでした。
(頭も温泉水で洗いましたョ。期間中に2回。)
洗面器で下着等を手洗いされている方もいらっしゃいましたが、ここでは誰も何も言いません。

ちなみに、皮膚の丈夫な方は、ダイソーの旅行用品コーナーにある紙パンツも便利ですよ〜♪笑

基本的に湯治で来てる方が多いので、町内やセンター内をスウェットでウロウロしてたりしても全然OK!
休憩室や大広間でごろ寝できます♪
北海道は気温の差が激しいので、1枚余分に上着を持って行きましょう。
ただし、北海道の建物内や乗り物などの中は、暖房ガンガンで暑いです!薄着になれる工夫もしておきましょう。
どうしても油や石油臭が下着や洋服についてしまいます。湯治中は、専用の服を用意したほうが無難です。

家では保冷剤で冷やしながらでないと、痒くて眠れなかったので、保冷剤を持って行って冷蔵庫で冷やしていましたが、、、
結局一度も出番なしでした。豊富温泉サマサマです♪

ここの温泉の泉質が良いのはもちろんのこと、お風呂で同じ悩みをもつ仲間同士、これまでの経緯を話したり、治療の情報を交換したり、
豊富ライフについての話しをしたりと、ハダカの付き合いができることが、ココロの回復にも役立っていると思います。



いよいよ、キョーフの画像編に突入っ!

約1カ月、脱保湿療法でお風呂に入らず、肌を濡らさないようにしていたので、ガチガチのカサブタが多量についてます。
カサブタになるところはまだマシな方。問題はカサブタにすらならない、ただれた傷でした。
ただれた状態で椅子に座っていられないので、ガーゼでカバーしてます。長時間のフライトに備えてもっと厚めのガーゼも貼って行きました。
それががっちりくっついてはがれない状態でしたが、湯治専用浴室にそのまま入って、浴槽の淵に腰掛けて、洗面器で温泉水をかけてゆっくりゆっくりふやかし、 自然に剥がれるまでそぉっと、そぉっと濡らして、ようやくはがせました。。
湯治専用のお風呂だから皆立場は同じ。ガーゼ貼ったまま浴室に入っても、誰も何も言いません。
気になることがあればコンシェルジュさんに、他の湯治客の皆さんに、何でも相談してみましょう〜。皆さん気さくに答えてくれますョ。

 湯治出発前日 2011.10.24  7日後の帰宅日 2011.10.31




こちらの状態が顕著にわかります。右足の大腿内側の湿疹。
初日はお風呂に1時間入った後も、カサブタが大量についたままです。というか、上の足の画像と比べると、全体的に明らかに白いカサブタが多くなってます。
1か月ぶりにお風呂に入ったせいか、これが温泉の効果なのか!?カサブタが浮いた感じ。
翌朝、その大量のカサブタがごっそりシーツの上に落ちてました。
その後、だんだん赤みと盛り上がりが小さくなり、汁は出るけどすぐ止まるし、最終的にはかなり小さくなりました。
2011.11/11現在、まだ治ってはいないけど。送ってもらった温泉水で、自宅でプチ豊富温泉してます。

2011.10/25 初日。入浴後。
大量のカサブタと汁が。
普段ならなかなか固まらないのに、
すぐ固まってる!すごっ!
2011.10/26 二日目
カサブタ落ちる!すっきりした〜!
2011.10/27 三日目
乾燥する。パリパリ。取りたいっ!
でも我慢っ。
2011.10/28 四日目
また剥がれる。
ちょっとひっかいたかも?
2011.10.29 5日目
で、また乾燥する。
もう汁止まってカサブタになってる。


短期間温泉につかっただけでこの効果は本当にすごいです。
毎日、温泉に入るたび、綺麗になっていくのが実感できました。
何より、リラックスできたことが効果に華をそえているのかもしれません。
だって、一か月ぶりの大好きなお風呂!しかも源泉かけ流しの温泉ですもの〜〜〜〜!そりゃーシアワセですよっ!A(≧▽≦
足を立てた状態でしか寝ることができなかったので、つねにヒザが曲がった状態にありました。
湯船で足を伸ばせた時の、何と気持ちよかったことか!

しかしやはり滞在1週間では短すぎ。もうちょっと入っていたかった!
帰ってから2日後に仕事を再開したら、久しぶりでフラフラしてしまって。さらに風邪をひいてしまったこともあり、ヘルペスが出てしまいました。
平均で3週間くらいで効果があるという方が多いそうですので、時間とお金に余裕のある方は、ゆっくり湯治してください。
人によっては最初の1週間くらいは好転反応で悪化する人もいるそうです。

結局帰宅後、湯治最終日よりはちょっと悪化しちゃいましたけど、汁は完全に止まったし、綺麗な皮膚の面積も増えてきました〜♪
湯治後もしばらく風呂断ちは継続ですけど、先生も驚くほど肌の回復は早い方らしいです。
もう少ししたら、シャワー解禁になれそうです♪仕事にも復帰します♪



油は「湯快宿(ゆかいじゅく)」さんで、現地購入することができました。500ccのペットボトル入り1本600円でした。
ですけど、油ですから危険物です。飛行機の機内持ち込みはできませんよーーー!荷物と一緒に宅急便を利用する方が多いそうです。
広島に帰ってからは「日本乾癬の会」を通して購入することも可能だと伺いました。
※その後湯治に行かれた方が、飛行機に持ち込みができたそうです。が自分が持ち込んでいないので、「持ち込みできる」とは言いません。ご自身でご判断を。

温泉水はふれあいセンターなら、一人100Lまで500円。送料がポリタンク1缶につき広島まで1900円〜で送ってもらいました。
ポリタンクは町内のスーパーやホームセンターで購入できます。いわゆる灯油缶ですけど。
川島旅館さんならお湯代無料でした〜♪
湯治客以外が購入できるかどうかはワカリマセン。

洗面器に入れて、熱湯を追加してあっためて足湯にしたり、発泡スチロールで小さい湯船(笑)を作って患部を浸したりといろいろ実験中です。
温泉水に油を追加すると、洗面器がスゴイことになります。自宅のお風呂の浴槽を使うのは、後がメンドクサクなって非常にキケンです。笑
熱湯を追加すると薄まってしまうので、原液のまま温めたいところですが、火にかけたりレンジにかけると危なそうなので試してません。
温泉水は油が浮いてるだけだけど、燃えたり匂いがついても困るもん。(^^;

 温泉水も空輸禁止なんです。

でも、、、断言します!現地でお湯につかるのが一番効果あり!!!!

気になる方はとりあえず!豊富温泉に行ってみましょう♪

ただし・・・・ちょっとお肌が黄色くなる気がします。(^^; でも、傷だらけの体よりは全然マシです。


私は新婚旅行でしかヒコーキに乗ったことがないほどに、飛行機が日常生活から縁遠いヒトです。笑
まず、買い方からわかりませんでしたから〜。(^^;

前もって計画して、「早割」で航空機のチケットを購入するのがお得なようです♪
飛行機で羽田〜新千歳(エア・ドゥ)、新千歳〜札幌はJR、札幌からは「はぼろ号」でバス5時間、が安いと聞きました。
体調の悪い方はあきらめて稚内までひとっ飛びしましょ〜!楽ちんよ〜〜〜〜!お金はかかるけど。orz


実際に今回かかった費用の内訳は・・・・

<行き>ANA・・・・全部ANAだと羽田での乗り換えが第二ターミナル内で済むので、体調悪い時はラクです。・・・広すぎるけど。orz
◆羽田〜広島 16170円
◆羽田〜稚内 32620円
<帰り>ANA
◆稚内〜羽田 32620円
◆羽田〜稚内 19970円・・・迎えの都合で最終便に。早い時間ならもちょっと安い。

出発前日に急きょ購入した飛行機代だけで合計101380円!・・・・カード決済でポイント稼ぐぜ!1000円バッ〜〜〜ク!笑
(格安チケットで検索したお店でネット決済して買いました。他にもちょっと安い店があったんだけど、1晩寝たら、すでに買えなくなっていた。汗)


稚内空港に到着すると、飛行機の到着時刻に合わせて稚内駅方面のバスが待っていてくれます。
が、帰りは待っていてくれませんので、時刻表をよく確認しましょう。季節によってダイヤが変わります。
稚内空港〜稚内駅 バス代 片道590円一律。(2011.10月現在)

稚内〜豊富駅のJR料金が片道900円。JRを特急にするともっとかかります。
(広島空港まではダンナさんに、豊富駅からはお宿のお迎えがありましたので0円♪)
JR北海道の特急料金は季節によって?変わるのか?2011.10月は片道1500円でしたが、2011.11.15現在、1810円になってました。

ちなみに、稚内駅じゃなく、南稚内駅でバスとJRを乗り替えると、JR料金が片道810円と、少しお安くなります♪
乗り替えの時間的余裕もできます。
南稚内駅のバス停は南稚内駅前じゃなく、2本隣の道路にあります。が、駅前からドラッグストアと、その裏手にあるバス停が見えるはずです。
私は稚内まで自分が行きたかったので、バスに乗ってましたから〜〜〜。(^^;
けど、慣れてない方は稚内駅のほうがわかりやすいかな〜っ?
(稚内駅前ターミナル工事中につき、到着日に降ろされたバス停と、帰宅日に乗るバス亭の位置がまったく違いました。帰りは1番のバス停から乗りました。)


お宿は、豊富町の観光協会を通じて期間限定湯治パックを利用。5泊以上の連泊だと1泊2食付きで1日あたり5500円。
川島旅館のお風呂は24時間いつでも入り放題♪
さらに通常500円の「ふれあいセンター」の入浴券(1日何回でも入り放題♪)がついてきます。
6泊なので33000円でした。
どこに宿泊しても温泉がついてますけど、ふれあいセンターのお湯を利用するのはとってもオススメです。
全国各地からの湯治客がいますので、いろんな情報交換ができます。楽しいです♪積極的におしゃべりしましょう〜♪

その他、お昼ご飯代やお土産代(塩ウニひとビン2100円!とか。笑)などいろいろかかります。
結局総額17万円くらいかかりました。


個人でヒコーキのチケットを取るととにかく高い!ので、
福岡や大阪からの北海道ツアーを探すのも一つの手かもしれません。札幌宿泊プランとか〜、稚内宿泊プランとか〜。
(現在、繁盛期以外は、広島からの北海道直行便がなくなっているため。)
今回、帰った直後に羽田〜稚内の往復航空券付きで豊富温泉4泊5日(1泊2食)プランで30000円!
なんて旅行会社のツアーができてました。
もっと早くこのプランあればよかったのにー!




最後に・・・・
ステロイドについては、さまざまな説があります。
「正しく使えば怖くない」だって!?でもそれ誰が保障してくれるの?
皮膚科の先生、自分にそれ塗ってみたことあります???自分の子供に使います???

自分の身をもってやはりステロイドは肌を根本的に直してはくれないものだと実感しました。
脱ステロイドで地獄の淵から這いあがって、長い時間が経っているのに、またこんなに苦しい思いをすることになるとは思いもよらなかったです。
(もちろん、ステロイドのせいだけではないでしょうけど。湯治客の中にはステロイドは使ったことがない、という成人アトピーの方もいらっしゃいました。)

皮膚科に通って、何も知らないまま処方されたステロイドを使って、悪化して苦しんでいる人がこんなにも多いのはなぜなんでしょう?
皮膚に塗る軟膏以外にも、ステロイドの入っている薬のなんと多いことか!

今回も、湯治仲間からこんな話を聞きました。
病院に行って、軟膏を出されて・・・・そのうちなんだか薬が変わってて。
先生が「コレ、長く使わないほうがいいんだよね。」って。
調べてみたら、知らない内にベリーストロングのステロイドを使わされてたって。
「そんなの、最初に処方する前に言ってくれ!!!だよねーーーー!」って意見が一致しました。

やっぱりそんな皮膚科医は信じられないワタシです。

<ご注意>
◆私は医者でも、科学者でも、薬剤師でもありません。ステロイドの是非について、議論するつもりはありません。

◆これはあくまでも私個人の体験談です。
 必ずしも誰にでも効果があるものでもありませんでしょうし、どのくらいで効果がでるのかも保証できません。
 実践の際は自己責任であることをよくご理解くださいませ。

このページが、アトピーで苦しむ方々に、少しでも希望の光となりましたなら幸いです♪


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